国連の強制的失踪作業部会は北朝鮮に対して安否確認などを求めるリストに34年前に白山市で行方不明となった安達俊之さんを追加しました。これを受け、安達さん失踪の真相究明を支援する組織が一刻も早い解決を求めました。
安達俊之さんを思う会・東賢栄事務局長:「国連作業部会がこのように直接北朝鮮に実名を挙げて拉致・特定失踪者問題の解決を促す行動を取ってくれたことに深く感謝し、北朝鮮が何らかのリアクションを起こすことを期待します」
会見でこのように述べたのは中学生のころ安達さんの同級生だった東賢栄さんです。
安達さんは1981年、19歳のときに交際中の女性とともに白山市内で行方不明となり北朝鮮に拉致された疑いが否定できない特定失踪者となっています。
国連の作業部会は北朝鮮に対して安否確認と人権の保障を求めるリストに11月、新たに安達さんを含む12人を追加しました。
安達俊之さんを思う会・河原秀昭代表:「政府がこの問題を徹底的に取り組んで、国民に強く伝えていってほしいと思いますね。これが風化することが本当に残念でなりません。いつの間にかに忘れられてしまうような感じに現在なりつつあるのが本当に残念です」
安達俊之さんを思う会・東賢栄事務局長「やっぱり風化するということになってくると、忘れ去られることになって、どうしても、うやむやになったりとか、また北朝鮮がこんな問題を引き起こす可能性もあるとは思うんです」「そういった意味では国民の方々には、関心を持っていただきたいなと思います」
会見には1963年に志賀町で失踪した寺越昭二さんの家族も出席し、政府に対し、拉致被害者への認定を求めました。