改革の会の斉木武志衆院議員ら3人は28日、国会内で自民党の鈴木幹事長らと会談し、「3人で(自民党を)支えていく」として、自民会派入りすることで合意した。
自民会派に入るのは、斉木氏の他に、阿部弘樹衆院議員と守島正衆院議員の3人だ。3人は、2025年9月に日本維新の会へ離党届を提出し、その後、除名処分となり改革の会を結成していた。
3人が自民会派入りすることで、自民党と維新と合わせた与党会派に所属する議員は計233人となり、2024年10月の衆院選後、約1年ぶりに過半数を回復することになる。
会談終了後、斉木氏は「今日、(鈴木)幹事長からも会派を組んでほしいという話だったので、3名、今後まさに補正予算案などの法案出てくる中、この成立を期していくという意味でも3人で(自民会派に)入って支えていく」と述べた上で、この日のうちに、3人で結成した改革の会の解散届を衆院に提出する考えを明かした。
守島氏は「今、与党に寄与して、政策であったり予算をしっかりと実現していくことが大事だ」と会派入りの理由を述べ、阿部氏も「私どもが(自民会派)入ることによって過半数を得ることができたということが非常に大きい」と、与党の過半数回復に寄与した点を強調した。
また、自民党の鈴木幹事長は会談後「私どもとしても会派入りを歓迎する。これによって(衆院で)233議席になるということで、今まで以上に安定を持った政権運営ができる」と述べ3人の会派入りを歓迎した。
一方で、「多くの法案を確実に前に進めるために、これからも他会派、他党にも丁寧に話を伺い、協力いただけるようにすることは、今までとなんら変わりない。
参議院においては、過半数割れということで、今までと同様に薄氷を踏む思いの中での政権運営だ」と指摘し、衆院で過半数を回復したものの、政府与党にとっては引き続き、慎重な国会運営が求められるとの認識も示した。