同性婚が認められない規定は憲法に違反するとして、同性のカップルらが全国で国を訴えた裁判で、2審で最後の判決となった東京高裁は「合憲」との判断を示しました。
この裁判は同性カップルら8人が法律上、同性同士の結婚を認めない民法などの規定は、憲法に違反するなどと主張し、国に損害賠償を求めているものです。
一審の東京地裁は賠償を求める訴えは退けた一方、「同性カップルなどが婚姻と同様の利益を受けるための制度が設けられていないことは憲法に違反する状態にある」と判断していました。
二審の東京高裁は28日の判決で、「合憲」と判断し、賠償を求めた訴えは退けました。
同性婚を巡っては同様の裁判が全国でこれまでに6件起こされていて、5つの高裁で違憲判決が示されていました。
28日の判決をもってすべての高裁での判決が出そろい、今後、最高裁が統一判断をすることになるとみられます。