都城市と鹿児島県志布志市を結ぶ「都城志布志道路」です。
今年3月に開通して8カ月経ちました。
新しい道路の開通は市民の生活や観光に変化をもたらし、利便性が大きく向上しています。
都城志布志道路は、都城インターチェンジから鹿児島県志布志港までを結ぶ、無料で通行できる自動車専用道路です。
今年3月におよそ44キロが全線開通し、都城市と志布志市の所要時間は、開通前のおよそ70分からおよそ40分へと大幅に短縮されました。
20年前に開通した鹿児島県の末吉と松山を結ぶ区間では、交通量がおよそ6倍に増加。一方で国道10号などは交通量がおよそ2割減り、渋滞緩和につながる効果がありました。
数字にあらわれ始めた効果。都城市は…
(都城市総合政策課 種子田陽一課長)
「都城市郡医師会病院も近くなったり、インターチェンジも近くなったり、宮崎空港も非常に近くなったなど、非常に便利になったという声をいただいている」
(森山裕香子記者)
「都城志布志道路が開通しておよそ8カ月。道路を利用する人からは、その効果を実感する声が聞かれます」
(都城市在住50代男性)
「利便性が非常に良くなって、街中を通らないので、鹿児島方面に行く時間がだいぶ短縮されたと思います。国道10号線の渋滞も多少緩和されているのかわからないですけど、減った感じはしますね」
(鹿児島県霧島市在住30代女性)
「宮崎のイオンとか、けっこうショッピングモールに行くこともあるので、その時に使ったりとか、今日みたいに都城とか宮崎方面に行くときに使いますね。宮崎に行くまでが近くなったなという感じはしますね」
都城インターチェンジの近くにある道の駅NIQLLでも観光バスの立ち寄りが増えるなど、開通の効果が…
(ココニクル都城 大生勇二常務)
「鹿児島ナンバーの車の方が非常に増えているのが、目に見えてわかります。平日あたりも土日も、非常にお客さんは増えています」
都城市では、高木インターチェンジと梅北インターチェンジの近くにそれぞれ工業団地を整備中で、企業誘致も進めています。
(都城市総合政策課 種子田陽一課長)
「都城志布志道路の完成が、より都城市の拠点性を高めることになるのではないか。交流人口や関係人口の創出で、人の流れが都城市に集まってきたり、そういったところが非常に今後期待される」
物流や医療などにも効果をもたらしている、都城志布志道路。
国土交通省のアンケートでは串間市から都城市への通勤が「十分可能になった」という声が増え、「移動エリアが広がった」と感じる住民も。
今後、都城市と志布志市を結ぶエリアは街の姿が変わっていきそうです。