2025年2月に発生した山林火災で大きな被害が出た岩手県大船渡市の綾里地区で整備が進められてきた防火水槽が完成し、11月25日に引き渡し式と消火訓練が行われました。
大船渡市三陸町綾里にある八ヶ森トンネル北側の県有地には、長さ約9m、40tを貯水できる防火水槽が完成しました。
この防火水槽は盛岡市の小山田工業所と奥州市の大和重機が無償で設置したもので、25日は大船渡消防署に対し「引渡書」が手渡されました。
25日はさっそく、この防火水槽を使って林野火災を想定した訓練が実施され、消防車両での放水などが行われました。
2月の山林火災ではこの地域に水源がなく、消火活動は困難を極めましたが、25日は今後の火災の際、迅速に対応できるようにと手順を確認していました。
大船渡消防署 石橋良消防指令
「非常に有効な防火水槽。ここにあることによって活動範囲が広がってくる」
小山田工業所 小山田浩之社長
「地域の皆さんに安心を届けられたかなと思う。大災害が起きないことを祈念したい」
市では同じ防火水槽を市内の赤崎町にも設置することにしています。