11月25日、宮城県加美町の小学校では、安全対策につなげてもらおうと、ツキノワグマの習性などを学ぶ特別授業が行われました。
授業では、ツキノワグマは雑食性で、数キロ先にある餌の臭いを認識できるほど嗅覚が鋭く、臭いを頼りに餌を探すことや、記憶力が良く、餌のある場所を覚えると何度も同じ場所にやって来る習性があることなどが説明されました。
また、クマ鈴などで近くに人がいることを知らせてクマを遠ざけることが大切で、遭遇した場合は興奮させないよう、慌てないで静かにゆっくり後ずさりすることなどを教わりました。
児童
「ゆっくりと後ずさりをして、クマに襲われないようにしたいと思います」
「家族にクマがいる場所に近づかないとか、クマに遭ったときの対処法などを教えたいと思います」
加美町では今年度、クマの出没件数が昨年度のおよそ16倍の294件、クマの捕獲頭数が昨年度のおよそ10倍の81頭となっていて、いずれも過去最多を更新しています。
町では、「クマ出没非常事態宣言」を出して、住民に注意を呼びかけています。