岩手県は11月25日、各市町村の鳥獣被害対策の担当者らを対象に、被害防止を目的とした電気柵の効果的な使い方などを説明する研修会を開きました。

研修会にはオンラインを含め県内の市町村などから約80人が参加し、県の担当者がクマの農地への侵入を防ぐ電気柵について説明しました。

県オリジナルの「恒久電気柵」と呼ばれるものは、鉄線のワイヤーが使われ耐用年数が長いのが特徴です。

県はこの恒久電気柵について、購入費用は広く使われている簡易型とほぼ同じな上、冬も取り外しが不要なことから広い農地に適していると説明しました。

一方で簡易型は特定の収穫期にだけ設置できる扱いやすさがあるとして、県は電気柵の特性に応じた導入が、クマ被害の防止につながると呼びかけていました。

県農林水産部 中森忠義 農業革新支援担当課長
「クマに対する防護策として電気柵はすごく有効だと感じる。効果があるように設置してほしい」

また25日は、住田町の中学校で校庭と山との間に電気柵を設置し、クマの侵入を防いでいる事例も紹介され、県では農業以外での使い方も模索したいとしています。

岩手めんこいテレビ
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