県内では毎日のようにクマの目撃と緊急銃猟が続いている。25日は庄内町・米沢市で緊急銃猟が検討され、このうち庄内町で1頭が駆除された。県内での緊急銃猟の実施はこれが11例目。
25日午後0時50分ごろ、庄内町狩川で「柿の木に登っているクマがいる」と目撃した人から町に連絡があった。
クマが目撃されたのはJR陸羽西線の狩川駅のすぐそばで、クマは柿を食べていたとみられている。
(リポート)
「クマはあちら奥の柿の木の上にいて、木を揺らされ落ちたところを駆除されたということです」
庄内町では午後2時すぎ、緊急銃猟の実施を決め、午後3時前にクマ1頭を駆除した。
クマは体長70センチの子グマだった。
庄内町での緊急銃猟は2例目。
県内全体としては、24日に飯豊町椿で行われた10例目に続いて、これが11例目の緊急銃猟となった。
(リポート)
「クマの目撃情報が寄せられている米沢市笹野です。市の職員や警察・猟友会などが集まって、クマの捕獲や駆除に向けて準備を進めているとみられます」
米沢市笹野地区では、25日正午ごろ、市民から市に「クマがクルミの木を登っている」と通報があった。
クマは体長約50センチの子グマとみられ、市は緊急銃猟も検討したが、その後クマはやぶの中に潜んで姿を現さなかった。
そのため、猟友会が現場近くに箱わなを設置して様子を見るという。
25日はこのほか、山形市泉町の二口橋付近で午前11時と午後3時ごろにクマのような動物が2頭目撃された。
市の職員などが見て回ったがクマの姿は見当たらず、山形市は広報車を使ってパトロールをしている。
さらに、米沢市丸の内の「座の文化伝承館」の敷地内でも、クマのフンと思われるものが確認されるなど、クマの目撃や痕跡の情報が相次いだ。
各市町村や警察がクマに警戒するよう呼びかけている。