県内の寒さも、日に日に増してきているように感じます。本格的な冬の訪れを前に山形市の霞城公園では雪囲いの作業がはじまっています。
(リポート)
「春夏秋冬様々な景色を楽しませてくれる霞城公園。そんな霞城公園で今、冬へ向けた準備が行われている。それが雪囲い。作業員のみなさん朝から急ピッチで作業を進めている」
「雪囲い」は木の枝が雪の重さで折れないようにロープや板などで固定するもの。
霞城公園では、11月上旬から園内の木々約800本を対象に作業が進められている。
25日朝、山形市から委託を受けた造園会社の職人が雪囲いの土台づくりを手がけていた。
ひとくくりに雪囲いといっても、実はいくつか種類があることをご存じだろうか。
松などの高い木には、ロープを使った「雪吊り」。
1メートルほどの背丈の低い木には、「竹掛け」という技法を使い雪から木を守る。
雪による倒木を防ぐため、1本の支柱を用いて木を支える「一本立て」。
このように、「雪囲い」には木の特性に合わせた技法が取り入れられている。
そして雪囲いには雪による被害を防ぐだけでなく、その“美しさ”にも魅力がある。
木材やロープを一つひとつていねいに組み合わせ、冬ならではのきれいな景色が公園内に広がっていた。
(内外緑化・佐藤藤蔵さん)
「順調です。公園なので周りの人がケガをしないように気をつけている。観光客が来た時に『素晴らしいな』と言われるぐらいやっていきたい」
霞城公園の雪囲いの作業は、11月末まで続く予定だという。