富山県内は日に日に寒さが増し、ストーブなどの暖房器具を使い始めた方も多いと思いますが、誤った使用による火事に注意が必要です。

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過去3年に県内で起きた火事の主な出火原因では、電気コードやタバコなどとともに、「ストーブ」が火元となる火事が毎年多く発生しています。

この時期注意すべきポイントをまとめました。

電気ストーブの上に干された洗濯物。タオルがストーブに接触すると煙が上がり、あっという間に炎に包まれました。

NITE(製品評価技術基盤機構)によりますと、全国では暖房器具による事故が去年までの5年間で596件発生。このうちおよそ8割が電気ストーブや石油ストーブなどが原因となっています。

県によりますと、県内でもストーブが火元となる火事が毎年発生し、去年は出火原因が特定された火事のうち3番目に多くなりました。

今年もストーブが火元となる火事が6件発生していて、4月に入善町で起きた火事は住宅など3棟が燃えました。

*富山市消防局予防課 竹内風真主任
「布団や衣類を乾かしていて高温部に接触して出火した事例が一番多かった」

去年、富山市ではストーブが火元の火事が7件発生し、うち4件が洗濯物などが接触して出火しました。

また、今年は石油ストーブの火を消さずに給油したことによる火事も起きていて、暖房器具の使い方を改めて確認してほしいと呼びかけています。

*富山市消防局 予防課竹内風真主任
「基本的な注意点としては3つ。1つ目は使用する前にホコリなどがついていないか点検をすること。2つ目が外出時や就寝時は火をしっかりと消すこと。3つ目は古い灯油などは使用しないこと。特に注意すべき点として衣類や布団などの可燃物はストーブの前に置かないということ。もう1つ給油時は必ず(火を)消してから行うということを守ってほしい」

消防はちょっとした不注意や誤った使用のよる火事がほとんどなので、今一度、暖房器具の使い方を家族など確認してほしいとしています。

空気が乾燥する時期、一層の注意が必要です。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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