気象台は25日に3カ月予報を発表しました。多くの人が気にしているのが、今年の冬はどれくらい雪が降るのかということではないでしょうか。
予報では平均降雪量は241センチ、雪の量としては平年並みです。大雪をもたらす寒波が2、3回来ると見込まれています。
その寒波はいつ来るのかというと、1月・2月と予想されています。特徴は短時間の大雪いわゆる「ドカ雪」です。
12月は雪は降るのですが、そこまで積もらず、1月と2月に「ドカ雪」が2、3回ある見込みです。
そして、もうひとつ富山は北陸の中でも「平野部」で雪が降りやすいという特徴があります。
冬の代表的な気圧配置「西高東低」。北西の季節風が吹きますが、その季節風が強くなればなるほど、富山では「南風」に変わりやすくなるんです。
南風というと暖かいイメージがありますが、富山市の中心部などでスタック車両が続出した2021年。平野部でも1mを超える大雪になりました。実はこの時も、富山市は南よりの風が吹いていました。
2021年の大雪、当時の風向きでは、石川県では北西や西の風なのに富山市では南寄りの風。結果として、雪の量が多くなっています。
山々に囲まれる富山は上空の北西風が北アルプスにぶつかり、空気が行き場を失います。行き場を失った空気が集まって、局地的に気圧が高い「ちいさな高気圧」が生まれます。
この高気圧から吹き出す風が、富山市で感じる南風なんです。
この南風が北西の季節風とぶつかると、局地的に強い雪雲がわき、大雪の要因となっています。
なので同じ気圧配置でも隣の石川や新潟よりも雪の量が多くなる可能性があるというわけです。
4年前の大雪、この冬もこれだけ降る可能性があります。備えておかなければいけません。
来週はいよいよ12月。富山市の初雪の平年は12月3日です。そして来週に今年初めての本格的な寒波がやってきます。そこまで積もらない見込みですが、平野部で初雪がありそうです。
タイヤ交換は今週末までに済ませた方が良さそうです。