クジラの胃と腸を革製品にして商品とする、世界でも初めての技術が報告されました。
クジラの新たな活用法になるのかもしれません。
銀職庵水主の中山智介さんです。
大村から世界をめざし、天然皮革の可能性を広げたいと、皮の食器などを手がけていて「ジャパン レザー アワード」で4年連続で部門賞を受賞しています。
中山 智介 さん
「(他の皮革と)遜色がないどころか、クジラにしかない魅力がたくさんある」
「これをぜひ大村の伝統工芸にしていきたい」
大村市 園田 裕史 市長
「今まで誰もそういう視点を持たなかったので、そこを大村から発信できるのをありがたいと思う」
新たに開発したのは、クジラの腸と胃を素材として製品化する技術です。
クジラの腸「百尋」は長崎では正月料理としてポピュラーですが、全国的にはあまり食べられていません。
これを鞣して革製品にすることで、クジラを余すことなく活用することに貢献できると、中山さんは自負しています。
クジラの内臓を革として鞣すのは、世界初の技術だということです。
中山 智介 さん
「もともと命あったものだから、できるだけ長く使っていただけるように、こちらも隅々まで丁寧に作りこんでいますので、できるだけ長くご愛用いただければ」
クジラの革製品は、財布や名刺入れなどとして受注生産をしています。