11月23日の勤労感謝の日を挟んだ3連休。
今、働くシニアが増えています。皆さんは何歳まで働きたいですか。
「ワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」(高市早苗自民党総裁)
高市早苗首相が新総裁になった際、この発言でも注目を浴びた働き方。
今は仕事と生活、両方の充実が求められる時代です。
そんな中、人生100年時代で働く高齢者の数も930万人と過去最多を更新しています。
シニアと仕事、皆さんは何歳まで働きたいですか。
「(Q:何歳まで働きたいですか?)働かなくていいんだったら60歳ですかね。定年でキッパリ。美味しいご飯を食べられればいいので」(20代男性)
「刺激のためとかでは、体力が続く限りは働いていきたいと思っています。人と関わって社会と関わっている方が楽しいと思うので」(40代女性)
「ソシアルダンスのインストラクターです。仕事が特殊なので、身体が動く限りは働くと思います」(60代男性)
今年、二十歳になったばかりの女性は…
「働けるまで働きたいです。人の役に立てる仕事をしたくて、公務員とかやりたいと思っています」
仕事に対して様々な価値観のある現代。
シニア世代の働き方について詳しい専門家によると、働き続けることは私たちの寿命にも大きく影響すると言います。
「世界の長寿科学の研究のエビデンス(データ)からも、人と社会とのつながりの量、
これが最大の長生きにつながる要素。働くというより活躍する、自分の心地いい居場所を確保する。結果として少しでも稼ぐことができることが望ましい」(ニッセイ基礎研究所 前田展弘上席研究員)
働くことは長寿の秘訣。
その言葉通り、働き続けている女性が北海道にいます。
「昭和3年(1928年) 7月24日だから98歳(数え年)」(坂田愛子さん)
後志の留寿都村の菓子店「梅屋」の社長をしている坂田愛子さん、御年97歳!
梅屋のみそまんじゅうは、もちもちの皮の中にたっぷりのアンコが入った留寿都村の名物です。
50年間、梅屋の店頭に立ち続けている坂田さん。
足腰も丈夫で、70歳から始めた日本舞踊を今でも習っているということです。
「どちらから?」(坂田さん)
「虻田」(お客さん)
「1時間くらいだね。雪が降ってなくて良かったね」(坂田さん)
お客さんとも軽快なトーク!
もちろん、長年、梅屋に通う常連さんも多くいます。
「子どものころから親が好きで買いに来る。これからお客さんのところへ配りに行く」(常連客)
「元気だねぇ」(男性客)
「みんな心配するんだわ。私がいなかったら死んだと思うから。生かされているんだね」(坂田さん)
「親父が好きだった。父親が喜茂別にいた。いつも札幌来るときに買ってきてくれた」(男性客)
この日はこんな出会いも。
「おいくつになられたの?」(坂田さん)
「74歳」(お客さん)
「まだ若い、若い」(坂田さん)
「肺がんで手術したばかりで」(お客さん)
「奥さんは元気で良かった。うちの娘は肺がんで亡くなったの」(坂田さん)
「いろいろな方とお会いして力をもらって。感謝の心があるとなんでもよく見えるし、良く物事をとれる。することがあるんだね。働くことで社会貢献もできるし、私は幸せな方だと思っています」(坂田さん)
シニアが働く理由を調べてみたら、体力維持や社会とのつながりを求めつつ、生きる力にもなっていることが分かりました。