石川県志賀町の原子力発電所の事故を想定した防災訓練が行われ、富山県氷見市の住民などが避難方法を確認しました。
訓練は原子力災害に対する住民の防災意識を高めようと県が毎年開いていて、今年は60の機関からおよそ670人が参加しました。
訓練は石川県志賀町で震度7の地震が発生し、志賀原発2号機が外部電源を喪失したという想定で行われ、能登半島地震を踏まえ自宅が全壊した住民の屋内退避の訓練も行われました。
参加した住民は小学校の体育館に集まり、被ばくによる健康への影響を低減するための安定ヨウ素剤に見立てた飴を受け取った後、バスなどで氷見運動公園の検査場へ移転する一連の避難手順を確認しました。
氷見運動公園では、避難してきた住民やその車両に放射能汚染がないか検査するとともに、簡易的な除染作業の訓練も行われました。
*参加した住民
「初めて参加した。避難の流れがちゃんとしていて、本番でもちゃんとできるようになれたと思う」
*参加した住民
「原発から30キロ圏内に住んでる。きょうの訓練を受けて実際に事故があった場合には大変だということをつくづく思った」