九州電力が川内原発内に設置を検討している使用済み核燃料の乾式貯蔵を巡り、反原発の市民団体が立地自治体の薩摩川内市で反対集会を開くとともに、県民を対象とした住民アンケートを開始しました。

24日、薩摩川内市の川内駅前で集会を開いたのは、10月設立された市民団体、「川内原発の乾式貯蔵を考える会」です。

九州電力は川内原発1、2号機の使用済み核燃料について、プールでの貯蔵が一定期間経過した物を金属製の容器に保管し空気で冷やす乾式貯蔵の実施に向けて、10月、国に申請しています。

会では、使用済み核燃料の乾式貯蔵について中止を求めていて、県民の関心を高めようと24日から全県民を対象としたアンケートを開始しました。

アンケートは、乾式貯蔵の計画について知っているかや、住民説明会の実施について問う内容となっていて、メンバーらは道行く人たちにアンケートへの記入を呼びかけていました。

川内原発の乾式貯蔵を考える会・向原祥隆代表
「核や死の灰のゴミ捨て場になる可能性が非常に高いと思う。乾式貯蔵は、非常にやっかいで物騒。絶対に作らせないように九電や県に要望したい」

会では川内原発周辺の住民など1000人以上の記入を目標にしていて、2026年2月にアンケート結果を取りまとめたうえで、九州電力や県に住民説明会の開催を求めることにしています。

鹿児島テレビ
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