23日夜、北海道・歌志内市で撮影された動画。
真っ暗な夜道を走っていた車の目の前に突然、現れた巨大なヒグマでした。

体長2メートルほどのクマが威嚇するように車めがけて突進してきたのです。

車に乗っていた人は「わぁ…わぁ…わぁ…どうしよう。怖い…怖い…怖い…襲われる」「(警察に)電話した方がいいんじゃない」と、恐怖のあまり車をバックさせました。

映像の画面の奥には、2頭の子グマの姿も確認できます。

クマの目撃者:
46年住んで(クマに)初めて遭遇した。バックしなかったら攻撃されていた。恐怖でバックに入れられないで、ニュートラルに入れたりギアが入れられなくて、大騒ぎしていました。

「イット!」は、クマの出没が相次ぐ秋田市を緊急取材しました。
この3連休だけで、秋田市では街中などで50件を超えるクマが出没しています。

住宅街に設置された防犯カメラの映像では、陰から姿を現す1頭のクマが映っていました。

住宅街の道路をのそのそと歩き、そのまま門が開いていた住宅に侵入。
クマが出没した場所のすぐそばには小学校がありました。

取材中、住民が高齢者に外出を控えるよう「出たらだめだよ」と声をかける場面がありました。

相次ぐクマの出没で、住民の日常生活にも大きな影響が出ています。

「イット!」が入手した秋田市広面赤沼で10月26日に撮影された動画には、人の気配を感じ素早い動きでイチョウの木から下りるクマが映し出されていました。

クマを目撃した住人は「なんか変だと見上げたら…」「意外と行動範囲が広くて移動スピードが速い」「怖いなと思った。どういう動きをするか分からない」と話します。

クマはイチョウの木になっていた銀杏を食べていたといい、目を離した隙に姿を消したといいます。

同じ日には、この地区の町内会長もクマを目撃していました。

クマは住宅にある柿の木に登り、無心に柿を食べていたといい、「大きくはない。成獣ではない。はっきり見たのは今年初めて。何回も見た」と話します。

さらにこの地区では10月下旬、寝静まる未明に親子グマとみられる3頭が現れたかと思えば、白昼堂々と闊歩するクマの姿もありました。

クマを目撃した住民は「クマがでてからコロナと同じような感じに…。人があまり出歩かなくなった」と話します。