一部区間で廃線が検討されている富山地方鉄道・立山線について県や沿線自治体は、存続を目指すことで同意しました。

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赤字経営が続く富山地方鉄道は、採算がとれない本線の滑川―宇奈月温泉駅間と立山線の岩峅寺―立山駅間で、沿線自治体から支援などの方針が示されなければ来年11月末で廃線にするとしています。

22日の会議には新田知事や立山町の舟橋町長、それに、富山地方鉄道の中田邦彦社長などが出席し、立山線の今後のあり方について話し合われました。

会議で県はインバウンドが増加していることから、「立山線」を利用して立山黒部アルペンルートを訪れる観光客は今後も増え、経済波及効果は2030年に現在の1.5倍になるとの試算を示しました。

そのうえで、県や富山市、立山町、それに、富山地方鉄道が協力し、国の支援措置を活用した再構築事業に取り組むことが確認されました。

今後、利用者や収益を増やすための具体案を検討し、2027年度からの再構築事業の実施を目指します。

これによって来年11月末での廃線は回避される見通しです。

*立山町 舟橋貴之町長
「(立山線は)立山町にとって、観光路線でもあるが、住んでいる人々の生活の足を守るためにも、手段を講じて路線を残すという行政の考えが伝わったと思うので安心している」

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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