注目の小学生力士です。長野県岡谷市の小学4年生・高木大雅さんは今年、北信越大会で優勝。11月末の全国大会でも上位を目指します。相撲クラブに入ってまだ半年。稽古がつらくて涙する時もありますが、勝つ喜びを味わうため日々稽古に励んでいます。
稽古に励む子ども力士たち。塩尻市の相撲クラブです。中学生までの20人が所属しています。
注目の力士がいます。岡谷市の小学4年生・高木大雅さん(10)。大きな体を生かした豪快な相撲が持ち味です。
まだ、本格的に相撲を始めて半年。稽古がつらくて涙するときもありますが日々、力をつけていて10月、小学4年生以下の部の北信越チャンピオンに輝きました。
北信越チャンピオン・高木大雅さん:
「優勝できてうれしかった。自分の勝ちが決まった瞬間、『ッシャア!』ってなる」
クラブの仲間は―。
クラブの仲間:
「突き放したりが強い」
「投げの力があって押す力もあるというのが強みだと思う」
大雅さんが相撲に興味を持ったのは2歳のころ。相撲好きの祖父や両親の影響です。小学生になると「わんぱく相撲」で何度も優勝してきました。
相撲の楽しさにのめり込んでいった大雅さん。本格的に取り組みたいと今年4月、相撲クラブに入りました。
高木大雅さん:
「勝ち負けはあるけど結末はどうなるかわからなくて、やってみたいと思った」
信州塩尻相撲クラブ・小林雄矢監督:
「体がまずしっかりとあるので、どっしりとした大きい相撲を取ってくれる。土俵に上がると一気に表情が変わる」
クラブに入って半年、10月、石川県で開かれた北信越大会に県代表として参加しました。
各県の代表20人が集まる中、得意の上手投げで勝ち進み決勝戦へ。相手は同じクラブのライバル・山岸龍生さんでした。
上手投げで勝利!
高木大雅さん:
「いつも勝てない相手に勝てて、決勝行く前もみんな強くて、自分の相撲を意識して取り組むことができてよかった」
優勝した大雅さんと準優勝の山岸龍生さんの2人は全国大会へ出場します。
山岸龍生さん:
「負けて悔しかった。全国大会はベスト8に入って、その中で勝てたら3位以上になりたい」
全国に向けて稽古に打ち込む大雅さん。学校では普通の小学生です。
もちろん一番好きなのは給食の時間。
高木大雅さん:
「おいしい、白米」
この日のTシャツも―。
白米はおかずなどを乗せずに食べるこだわりがあります。
高木大雅さん:
「一番好きな食べ物だから、白米は基本、汚したくない」
すぐに「白米」をおかわり―。
クラスメート:
「いつもおかわりしてる」
「牛乳4本くらい飲んでいる」
大雅さんのクラスでは給食が残ることはないそうです。大きい体の大雅さんはクラスメートからも親しまれています。
高木大雅さん:
「みんなといて楽しい。ゲームの話題とか楽しい」
学校では子どもらしい大雅さんですが、稽古になると真剣な表情に。
クラブに入ってまだ半年、学ぶことは多くあります。
筋力トレーニングも。
取り組み中には、稽古のつらさと悔しさから涙―。
高木大雅さん:
「つらかった。(稽古は)どっちかというと嫌い、痛い。痛いけど、勝ったら気持ちいいから(稽古してる)」
つらい稽古を乗り越えられるのは、勝利の喜びを味わいたいから。
母親の涼子さんも「負けず嫌い」だと話します。
母・涼子さん:
「(稽古で)泣くということは負けず嫌いなのかなということもあって、誰よりも泣いているかな。その気持ちがあるから(優勝)いけたのかな。一生懸命やってほしい。練習も一生懸命やってほしい。あとは頑張ってほしい。頑張れ」
次の目標は11月30日に両国国技館で開かれる全国大会。ベスト8を目指し、そして勝利の喜びを味わうため稽古に励みます。
高木大雅さん:
「自分の相撲を取っている強さを見てほしい。押しとか投げ技を使ってどんどん勝ち上がっていきたい」