服役する受刑者などが刑務所で立てこもったことを想定した合同訓練が21日、秋田市の秋田刑務所で行われ、東北エリアの機動警備隊が日頃の訓練の成果を披露しました。

東北矯正管区機動警備隊は、東北6県の刑務所に勤務する刑務官から選抜され、刑務所や少年院などの矯正施設で暴動や立てこもりなどが発生した際に出動し、対応にあたります。

秋田県内で訓練が行われるのは6年ぶりで、21日は27人の隊員が日頃磨いた訓練の成果を披露しました。

隊員は、盾を奪おうとする動きや鉄パイプを使った攻撃などを盾を巧みに使ってかわしていきます。

また、受刑者2人が他の受刑者の釈放を求めて職員を人質に作業場に立てこもったことを想定した訓練も行われました。

隊員:「人質を解放しなさい!」
受刑者:「解放するか」
隊員:「武器を離しなさい!」

隊員たちの気迫あふれる声や動きに、会場は実際の現場さながらの緊張感に包まれました。

隊員:
「本当の現場を意識して、目線を泳がせたりしないでしっかり相手がいることを想定して、前を向いて訓練を行っていくところに一番こだわりを持ってやっている」

東北矯正管区機動警備隊・近藤正英訓練隊長:
「今回の訓練を通じて個々のスキルが上がった。今回経験したことや技術を各施設の職員に伝えてもらい、東北の刑事施設全体の警備力を向上させていきたい」

東北矯正管区機動警備隊は「今後も合同訓練を続け、矯正施設での非常事態に迅速に対応できるよう努めたい」としています。

秋田テレビ
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