専門家らが県内の河川計画について議論する会合が21日開かれました。その中で、今年8月の記録的な大雨で坪井川と井芹川流域では観測史上最大の降雨だったことなどが報告されました。

熊本県の河川計画策定について議論する学識者委員会には、河川工学や水質などの専門家8人が参加。21日の会合では、8月の記録的な大雨での浸水調査の結果などが報告されました。

県の調査では、坪井川と井芹川流域それぞれの平均雨量について1時間で75ミリと83ミリ、3時間でも205ミリと217ミリなど短時間での雨量がこれまでの1957年の記録を上回り観測史上最大だったと報告。どちらも部分的に堤防からの越水が確認され、内水氾濫も重なり被害が大きくなったとしています。

一方で、坪井川沿いの遊水地では約100万トンの水をため、浸水の水位を1メートル下げるなどの治水効果があったことも報告されました。

委員からは内水氾濫も重なった都市水害の典型だとして、「河川からの氾濫だけでなく、内水氾濫の対策を行う熊本市とも連携して今後の予防策を講じてほしい」との意見が相次ぎました。

県では今回の意見も参考に今後、熊本市と連携して対策を検討したいとしています。

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。