熊本で長きに渡り懸案となっている渋滞問題をめぐり、熊本県と熊本市のトップが再び会談を行った。10月に新区間が開通した、熊本市の自動車専用道路の効果についても意見が交わされた。
木村熊本県知事と大西熊本市長が会談
冒頭挨拶で大西一史熊本市長は「本当にご承知の通り、県民、市民の大関心事です」と話し、木村敬熊本県知事も「渋滞箇所が集中してしまう熊本市内の改善のため、連携が必要不可欠です」と述べた。

2024年7月の初会談以降、熊本県と熊本市でともに取り組んでいる渋滞緩和への対策。非公開の会談後、熊本市の大西市長がまず語ったのは、10月に新区間が開通した熊本西環状道路についてだった。

大西熊本市長は「国道3号線の渋滞が緩和。西環状への新たな流れができている」と話し、熊本市は新区間開通から1週間後の調査で一定の効果を確認したとしていて、今後具体的な調査を実施する方針を示した。
熊本県・熊本市・益城町・県警が一体で
一方、木村知事は「もう一つの大きなボトルネックは何かというと『第二空港線』の混雑。今回新たに益城町や県警を巻き込んで、しっかりとした対策を練っていくことで合意した」と指摘し、渋滞が慢性化している第二空港線・熊本益城大津線の交差点改良などへ熊本県・熊本市・益城町・県警が一体となって取り組むと明らかにした。

また、2024年に県市の職員だけでなく民間企業にも呼びかけ時差出勤などを推進した『オフピーク通勤』について、1万人を達成したことが報告され、今後も参加企業を増やす取り組みを進めることで合意した。
(テレビ熊本)
