インフルエンザの猛威がとまらない。

警報が出ている札幌市では、この時期の定点患者数が過去10年で最も多く、学級閉鎖が相次いでいる。

流行が早い年は、どんなことを気を付けると良いのだろうか。

流行早まった今年のインフルエンザ

「学校ではインフルエンザ流行ってます。朝計ったら39.4度くらい」(保護者)

札幌市内の小児科医院。

朝早くから診察をうける人たちでごった返している。

受診者で混み合う小児科医院
受診者で混み合う小児科医院
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「娘が40度超えてたのできっとインフルかなと」(保護者)

「きのうもクラス9人休んでて、隣のクラスも学級閉鎖になった」(中学2年生)

中学校では学級閉鎖も起きていると語る生徒
中学校では学級閉鎖も起きていると語る生徒

札幌市では子どもたちにも感染が拡大

札幌市内では、この1週間で市内の半数にあたる約150の学校で、休校や学年・学級閉鎖となり、子どもたちを中心に急速に感染が広がっている。

休校や学年・学級閉鎖が札幌市で相次ぐ
休校や学年・学級閉鎖が札幌市で相次ぐ

札幌市では、10月27日から11月2日までの1週間で、定点医療機関あたりの患者数は46.88人と警報基準の30を超えた。

同じ時期の患者数は過去10年で最も多く、2024年に比べると流行は1カ月以上早くなっている。

北海道内では札幌市の他、小樽市や江別市など8つの保健所管内でインフルエンザ警報が出ている状況だ。

2025年は患者数が過去10年で最も多い
2025年は患者数が過去10年で最も多い

「先週今週がピークかなという印象をもってますけどね」(円山ため小児科 多米淳 院長)

流行が早まっていることで、予防接種の予約も混みあっている。

「ワクチン2回目の接種しにきた」(保護者)

「注射怖くないかい?」(ディレクター)

感染ピークの見通しを語る多米淳院長
感染ピークの見通しを語る多米淳院長

ワクチン接種などで早めの感染対策を

こちらの医院ではインフルエンザワクチンを多い日では1日50人が接種し、予約も12月上旬まで混んでいる。

料金は3800円からだ。

また、鼻にスプレーするタイプのワクチンは針を使わず痛みがないため、小さな子どもに人気で、料金は1万1000円。

「ワクチンを接種して効果が出るまでは2週間と言われてますので、希望される方は早めの接種をオススメします」(多米院長)

鼻にスプレーするタイプのワクチンは小さな子どもに人気
鼻にスプレーするタイプのワクチンは小さな子どもに人気

札幌市では今後も流行が拡大するとみており、手洗いやマスクの着用など感染対策の徹底と、重症化予防のためワクチンの接種を呼び掛けている。

子どもに流行している理由
子どもに流行している理由
北海道文化放送
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