長崎県の雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火活動を再開してから35年となった17日、溶岩ドームの現状を確認しようと、島原市の古川市長などが現地を視察しました。

視察に参加したのは、島原市の古川隆三郎市長や九州大学の研究チームなど94人です。

雲仙・普賢岳の噴火活動でできた平成新山の山頂まで登り、現状を確認しました。

九州大学の松島健教授は、溶岩ドームの頂上付近では噴気の温度は89.9℃と落ち着いていて、噴火につながる新たなマグマの動きはないと話しています。

また、島原市などでつくる協議会は、将来的な観光利用などを念頭に平成新山の一般向けの登山解禁の可否を議論する小委員会を立ち上げていて、委員も頂上まで登り足場の状況を確かめました。

島原市 古川 隆三郎 市長
「観光の面や経済の面から言うと『歩きたい、歩かせたい』という要望が届いているのも事実です」
「自然の脅威と自然の恵みとどう整合性を求めるのかがこれからの課題だと思っています」

古川市長は12月、小委員会を開いて現状を共有し「年度内に意見を詰めたい」としています。

テレビ長崎
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