秋晴れで日中は温かさも感じた週末から一転、今週は冬本番の寒さとなる見込みです。煮込み料理やおでんなど、冬に食べたくなる食材の値段はいまどうなっているのでしょうか。
11月15日、秋晴れとなった静岡県磐田市で開かれたのは「キャベツ狩り選手権」です。
9回目の2025年は40チーム160人が参加しました。
畑の中から最も重いキャベツを探したり、1人あたりのキャベツの年間消費量5.9kgの4人分に相当する23.6kgにどれだけ近い重さを収穫できるか競ったりと、参加者は夢中に取り組みます。
さらに―。
キャベツを2分間どれだけ抱えられるかを競う種目は、落とさなかったキャベツは持ち帰ることができるとあって体をそったりあごで支えたりと、参加者たちは1つでも多く抱えられるよう工夫していました。
参加者:
(記録は)18個です(Q.重さはどうでしたか?)重くて腰がやられそうでした
参加者:
すごく楽しかったです。子供たちもとても喜んで、この空と同じように晴れ晴れとした気持ちで楽しめました
この日の最高記録は32個だったということです。
農林水産省によりますと、いまキャベツは平年よりも安く買えていますがその他の野菜は軒並み高くなっています。
田子重セナ店・内記寿治 店長:
メークイン、こちらはジャガイモ(Q.値段の推移は?)例年に比べて2割程度高くなっています
こちらのスーパーでは煮込み料理の具材、ジャガイモやタマネギが2024年より2~3割ほど高くなっているといいます。
夏の猛暑や大雨の影響で生育が悪く出荷量も少なくなり、この時期に影響が濃く出てきているということです。
また、トマトも3割ほど高くなっていて買い物客からは驚きの声も・・・
買い物客:
(Q.トマトがすごく値上げしているが?)高い(Q.値段見て実感する?)見てびっくり。倍以上
買い物客:
(カレーは)レトルトで食べちゃう(Q.いちからは作らない?)もう2人で自分のだけしか作らないからそっちのほうが安いかなって
一方で、いま買い求めやすい野菜もあります。
斉藤力公 記者:
真冬に食べたい鍋料理に欠かせないのが白菜と白ネギです。いま、2024年よりも1~2割ほど安くなっているということです
11月初めは全国的に平年より高かったものの、いま価格が落ち着いてきています。
店内では買い物客が次々と手にとっていき、店側も追加の商品の陳列に追われていました。
田子重セナ店・内記寿治 店長:
白菜や白ネギは鍋に最適な材料なので、安く買うことができるので利用してもらいたい
熊崎結萌アナウンサー:
じゅわっと染み出す旨みが寒さを忘れさせてくれます。冬に食べたくなるおでんですが、具材の仕入れ値が高騰しています
静岡市葵区の駿府城公園内にある“おでんやおばちゃん”。
串にささった具材がじっくりと煮込まれ、だし粉と青のりをかける静岡おでんを提供しています。
なかでも欠かせない人気商品の1つがだいこんです。
おでんやおばちゃん・杉浦孝 店主:
だいこんはその時のサイズ感によって隅まで残すことなく使えるように細かくカットする感じ
野菜に加え練り物の仕入れ値が上がっていて、さらにこれからの時期は電気代もかさんできます。
店では2025年初めに1度、値上げに踏み切ったものの、12月は各商品を10円ほど値上げせざるを得ない状況だということです。
おでんやおばちゃん・杉浦孝 店主:
利益が出なくなってしまったら元も子もないので、食材も上がりいろいろな経費が上がる中で、値上げしていくことが継続になる
冬本番となるこれから、物価高の中でさまざまなものが値上がり、厳しい冬となるかもしれません。