国の交付金を巡る見通しの甘さから100億円の財源不足が判明した新しい静岡県立図書館の整備計画について、県は開館時期を5年ほど遅らせる方針を固めたことが分かりました。

県はJR東静岡駅前に298億円をかけて新しい図書館を整備する計画でしたが、2025年5月、国の交付金が見込みより約100億円少なくなることが判明し計画の見直しを余儀なくされました。

このため、鈴木康友 知事は計画を見直す方針を示し、県は機能性や経済性、それに東静岡地区のまちづくりとの一体性を重視して新たな整備計画の策定を進めてきました。

関係者によりますと、新たな計画は図書館機能だけではなく民間施設の導入もめざし、建設費は298億円からの削減をめざすことが分かりました。

こうした取り組みに伴い、2028年8月以降を予定していた開館時期は5年前後遅らせる方針ということです。

また、蔵書数も当初の予定から50万冊減らして150万冊とし、デジタル化を導入する計画ということです。

県は12月1日に開かれる県議会12月定例会でこうした方針を明らかにするものとみられます。

テレビ静岡
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