ブラジルで開催中の気候変動対策を話し合う国際会議「COP30」。
その会場の外では大規模デモが行われていました。
緑や赤の旗を掲げ、道路を埋め尽くす大勢の人たち。
大規模デモを行っていたのは、アマゾンの先住民です。
アマゾンの先住民らのほか、環境活動家や市民らがともに参加しました。
先住民らは、自らの生活圏である熱帯雨林が伐採や気候変動によって脅かされているなどとして、開発を行う土地の境界線を求め環境保護を訴えました。
デモ参加者は「私たちの土地や森林は商品ではない。自然と森に住む人々を尊重しろ。今すぐ境界線を定めろ!」「抵抗も何もしないで争うだけでは解決しません。なんとかしなくては」「この場所で戦い、脅威やあらゆる問題を抱えている人々がいるという声を届けないと」といった声が上がりました。
先週開幕したCOP30に合わせて連日行われている抗議デモ。
11日には先住民らのデモ隊が会場へ押し入ろうとし、警備員と衝突する場面もありました。
また、14日には会場入り口を封鎖し座り込みの抗議デモが行われています。
デモ参加者:
川が干上がると苦しむのは私たちです。作物が育たず苦しむのは私たちです。
一方で抗議デモ中にはCOP30の議長が現れ、先住民側の赤ちゃんを抱っこし応対する様子も見られました。
先住民の訴えについて、COP30の事務局長は「正当な訴え」だとしてブラジル政府に先住民の声に耳を傾けるよう要望しています。