南米ブラジルで大規模な竜巻が発生。
これまでに6人が死亡し、750人以上が重軽傷を負いました。
竜巻は11月7日、ブラジル南部のパラナ州で発生。
直撃を受けたリオ・ボニート・ド・イグアスの町では、辺り一帯の住宅が屋根などを吹き飛ばされているのが確認できます。
竜巻の風速は約70メートルに達し、この町では住宅など9割の建物に被害が及んだということです。
パラナ州当局によりますと、この竜巻で14歳の少女を含む6人が死亡したほか、少なくとも750人が重軽傷を負いました。
また、1000人以上が家を失い、避難を余儀なくされているということです。
住民らのショックは計り知れません。
男性は「つらいよ。言葉にできない。どう話せばいいのだろう?ただ喪失感があるだけだ」と話しました。
州知事は「前例のない大惨事だ」と述べ、当局は非常事態を宣言。
被害が及んだ世帯に最大5万レアル、日本円で140万円余りの支援金を給付する方針を固めるなど支援に乗り出しています。
一方、アメリカのハワイ島では8日、キラウエア火山の火口から溶岩が噴出しているのが確認されました。
キラウエア火山は世界で最も活発な火山の1つで、2024年12月から断続的に噴火が続いています。
今回は溶岩が頂上の火口内にとどまっていて、周辺の建物などに被害は出ていないということです。
そしてヨーロッパでは、“大西洋のハワイ”と称されるスペインのテネリフェ島の美しい景色が、荒波によって一変する事態となりました。
地元メディアによりますと11月8日、テネリフェ島の各海岸で、強風と高潮の被害が相次ぎ、男性2人と女性1人が波にさらわれ死亡。
また、フランス人観光客6人を含む15人が波に流されるなどしてけがをしたということです。
地元住民は「2つの波がぶつかって、防波堤を越えて押し寄せました。そこで泳いでいた人たちは波にのまれました」と話しました。
現地の消防当局は前日から、波が2.5~4メートルに達する恐れがあるなどとして警戒を呼びかけていました。