11月9日夕方、三陸沖を震源とする最大震度4の地震が発生し、岩手県に一時津波注意報が発表され、午後8時過ぎに解除されました。
気象庁は今後1週間ほどは同程度の地震が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
9日午後5時3分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生し、盛岡市と矢巾町で震度4を観測しました。
地震の影響で岩手県沿岸に津波注意報が発表され、大船渡と久慈で20cm、釜石と宮古で10cmの津波を観測。
これに伴い沿岸10の市町村では一時避難指示が出されました。
その後津波注意報は午後8時15分に解除され、これに合わせて避難指示も全て解除となりました。
県などによりますと、午前11時時点で被害は確認されていません。
井上智晶アナウンサー
「津波注意報から一夜明けた大船渡市の綾里漁港では、10日は通常通りの操業が行われています」
9日夜、20cmの津波が観測された大船渡市の漁港では早朝からタコかご漁の準備をする人や沖から戻って来た漁師の姿が見られました。
この地区では2025年2月の山林火災で大きな被害を受け、タコかご漁に必要な道具を失った漁師もいました。
支援を受けて準備を整え、先週初水揚げを迎えたばかりで、漁師たちは定置網漁を含め津波の被害が確認されていないことに胸をなでおろしていました。
漁師
「地震もそんなに大したことはなかった。影響はないです」
大船渡市綾里漁協 千田国広さん
「自然相手だから仕方ないが、特別重なったといえば重なったのかな」
盛岡地方気象台では今後1週間ほどは最大震度4程度の地震が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。