福島大学附属小学校の体育の授業では、新しいスポーツが採用されている。それが、テニスが基となった“テニピン”だ。
福島大学附属小学校の大塚恵先生は「ラリーを続けて友達と繋がっている感覚や、どこに狙おうか子供たちが考えながら活動できるところが、テニピンの魅力」と話す。
使うのは、手にはめるラケットとスポンジボール。バドミントンとほぼ同じ大きさのコートで、ネットを挟んでボールを打ち合う。
この日は、2分間のラリーの回数を競った。児童は「最初は難しかったけど、やっていくうちにコツがつかめて、だんだん楽しくなった」「みんなで協力して、打てるか打てないかドキドキするので楽しい」と話す。
日本テニス協会が普及を推進する背景には、テニスの競技人口の減少があるという。
福島市テニス協会の佐藤重昭会長は「とにかく楽しく、誰でもできる。それで色んな人とかかわりを持って、協力し合って一生懸命作り上げていくスポーツ。こういった部分をきっかけに、学校と協力してラケットスポーツを普及し、テニス人口をもっと増やしていきたい」と語る。
テニピンは、現在福島市内の5つの小学校で取り組まれていて、2026年度からは福島県内全域での普及を目指していくという。