航空機が着陸に失敗したことを想定した訓練が長崎空港であり、乗客の避難誘導や救護の手順などを確認しました。
訓練は、乗客乗員あわせて51人が乗るプロペラ機が着陸に失敗し、炎上したという想定です。
訓練には航空会社のほか、警察や消防など39の機関から264人が参加しました。
消火とともに乗客を避難誘導したほか、負傷者の治療に優先順位をつけるトリアージなど、救護活動の流れや手順を確認しました。
長崎空港では事故が起きた際に関係機関と緊密に連携を図ろうと2年ごとにこのような訓練をしていますが、今回は初めて悪天候で滑走路に救難テントが建てられない場合を想定しました。
長崎空港事務所 久保田 環 総務課長
「本当に何かあったときに適切に行動できるように。終わったあと皆さんに振り返っていただいて、反省点等があれば訓練に生かしていく」
長崎空港では2008年に乗員3人を乗せた小型機が海上に着水し、操縦士1人が死亡する事故が起きましたが、滑走路上での事故はこれまで起きていません。