全国でクマによる被害が相次いでいることを受け、警察庁は被害の大きい秋田県と岩手県に他の都道府県警の銃器対策部隊を派遣しました。7日は秋田県北秋田市で、部隊の隊員が地元猟友会からクマの習性などを学びました。
警察庁は6日、警察官がライフル銃でクマを駆除できるよう国家公安委員会規則を改正しました。施行は11月13日からで、クマ被害が深刻化している秋田県と岩手県には全国の都道府県警から銃器対策部隊が派遣されます。
7日、北秋田市に秋田県警の機動隊員を含む銃器対策部隊のメンバー32人が集まり、秋田県猟友会のメンバーからクマの習性や対峙(たいじ)したときの注意点などを学びました。
秋田県猟友会・田中文隆副会長:
「脂肪を蓄えたクマは弾が当たっても簡単にはいかない。秋のクマは強い。打たれ強い。急所に当たっても逃げられる可能性がある」
秋田県内では地元警察官と派遣された警察官が4人1組でチームを組み、2チームが常駐します。派遣がいつまで続くかは決められていません。
秋田県警察本部警備課・中川俊昭次長:
「現場では緊急銃猟が第一になる。その後、猟友会が対応できない場合が生じてくれば警察の対応になるが、どのような場面で警察が出て駆除に対応できるのかは、検討しながら進めていきたい」
11月13日の規則改正前の11日には緊急銃猟が行われた秋田・横手市の現場に行き、実際の駆除の流れや安全確保について学ぶことにしています。