市民マラソンとして親しまれ、30回の歴史のあるおきなわマラソンについて、大会実行委員会は、2年連続で赤字であることや、事務局の体制を立て直すとして、2026年2月に予定していた大会を休止すると発表しました。

1993年に始まったおきなわマラソンは、沖縄市やうるま市など本島中部路を舞台に、市民マラソンとして親しまれていましたが、物価高やエントリー数が目標人数を下回ったことで、29回大会からの2大会連続で赤字となっていました。

7日に開かれた実行委員会の総会では、前回大会において一部の経費で予算を超えて支出されるなど、会計事務の不手際も指摘され、大会を継続しながら改革を進めることは難しいとして、2026年2月の大会休止を決定しました。

花城大輔大会会長:
これまで実行委員会の事務局には、おきなわマラソンの開催に向けて立て直しをお願いしてきておりましたけれども、きょうの総会に至ったと。おきなわマラソンを応援してくださった全ての皆様に、今回ご期待に添えなかったことを残念に思っております

大会事務局は運営の在り方などを抜本的に見直して、再来年の2027年2月の再開を目指すとしています。

おきなわマラソン休止の発表に、開催地・沖縄市の市民は・・・

市民:
ぼく出ましたよ前回
(休止が決まった)
えー!そうなんだ。人いっぱい走ってましたけどね。もう決定ですか?残念ですね

市民:
楽しみにされている方もいらっしゃったり、それに向けて毎日練習している方も身近にいるので、寂しいかと思います。スポーツ関係の仕事をしているので、陸上の方とか一般の方も大変楽しみにされてるのをたくさん声聞くので、寂しい

1993年に「中部は一つ」の合言葉のもと開催された第1回おきなわマラソンには5993人が出場しました。

最大70メートルを超える激しいアップダウンで、全国屈指の難コースとして知られますが、沿道からの声援がランナーの走りを後押しし、長年にわたり多くの感動と笑顔を生み出してきました。

また陸連公認の市民マラソンとして、県内の長距離界をけん引する選手たちもしのぎを削るレースへと成長しました。

2011年、大学4年生の時に初出場で優勝を果たし、これまでに3度大会を制した仲間孝大さんは、おきなわマラソンの休止について・・・

仲間孝大さん:
高校生大学生が、これからマラソンとか長距離をより頑張っていこうという大会の一つだったんじゃないかなと思います。そういった機会が減ってしまうというのは、すごく残念な気持ちです

仲間さんは、物価高などの影響で全国的にマラソン大会の運営が難しくなってきている現状があるとしたうえで、他の大会にはないおきなわマラソンの魅力を繋いでほしいと話します。

仲間孝大さん:
一番の印象は、沿道の応援がすごく距離感が近いんですよね。(キャッチフレーズの)きっと出会える人、夢、愛。大会が復活したらまた私も走れたらなと思っています

沖縄テレビ
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