ベトナム上陸、フィリピンでは188人死亡135人不明
大雨と暴風によって、なぎ倒された多くの木々。

フィリピンに大きな被害をもたらした台風25号が、ベトナムに上陸しました。

沿岸部の街では激しい勢いで白波が打ち寄せ、陸地にまで流れ込んでいます。

ベトナム中部に位置するフエ市では、道路なのか川なのか判別できないほど街中が浸水。

被害は、歴史ある寺院などにも及びました。

この台風25号、現地の報道によると、11月にしては異例の強い勢力を持ったままベトナムに接近。

沿岸部は高さ3メートルもの高波に襲われ、数時間にわたって停電にも見舞われたといいます。

また、強い波で漁船が流され、漁師3人の行方が分からなくなっているということです。

この台風25号が先に上陸し、大きな被害をもたらしたのがフィリピン。

街にはがれきが散乱し、見るも無残な状態となっていました。

フィリピン当局によると犠牲者は188人に上り、今なお135人の行方が分かっていないということです。

こうした事態を受け、フィリピンのマルコス大統領は、被災者支援を迅速に進めるよう「国家災害事態」を宣言しました。

フィリピン・マルコス大統領:
台風による被害は甚大です。残念ながら死者数が非常に多く、多くの犠牲者が出てしまいました。我々は「国家災害事態」を宣言します。

そのフィリピンに再び台風が接近しつつあります。

6日に発生した台風26号が、7日午後3時現在、フィリピンの東の海上を北西に進んでいて、週明けの10日ごろ、非常に強い勢力でフィリピンに再び接近すると予想されています。

26号はその後、進路を北寄りに変え、来週半ばに沖縄や奄美に接近する恐れがあります。

さらに、来週後半には本州の南に進む予想もあり、太平洋沿岸・伊豆諸島で雨の量が多くなる可能性もあり、最新の情報に注意が必要です。

フジテレビ
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国際取材部
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