高市首相は6日、相次ぐクマ被害について「緩衝地帯としての里山が利用されていないことも要因の1つだ」として、農林水産業の更なる活性化支援などを表明した。
高市首相は、最終日を迎えた参議院での代表質問で、クマ被害への政府としての対応を問われ、「熊の出没増加については、過疎化や高齢化などにより、緩衝地帯としての里山が利用されていないといういうことも要因の一つと考える。緊急的な熊被害対策を着実に進めることに加え、林業の活性化で、地域住民による里山整備活動の促進などにより、里山における人の活動を活発化させることは、クマを含む野生鳥獣の移動抑制にもつながると考える」と述べた。
その上で「農林漁業や農山漁村の多面的な機能も踏まえて、テクノロジーや地域資源を活用した付加価値の創出、稼げる農林水産業の創出などを通じて、農山漁村・中山間地域をはじめ地方に活力を取り戻したい」と強調した。
国民民主党の舟山康江参院・両院総会会長の質問に対する答弁。