兵庫県加古川市で車14台が衝突した事故。
事故の原因となった車を運転し死亡した78歳の男性が、事故直前に意識を失っていた疑いがあることがわかった。
■「やばい、やばい、という声が聞こえた」 車14台多重事故で周囲が騒然
現場は、兵庫県加古川市の国道250号線。4日午後4時半すぎ、徐々に交通量が増えだす時間帯に車14台が絡む多重事故が発生した。
片側3車線の明石と姫路を結ぶ大きな幹線道路で、周囲は一時騒然。
近くに住む人:焦げ臭いというかガスの臭さというか、そういう臭いもそのときまだありました。言葉に表されへんというかぐちゃぐちゃというか。
近くに住む人:ドーンって音が聞こえたあとに、キッチンにいたんですけど少し家が揺れた感じがして。やばいやばいという声が聞こえた。

■衝突された車のドラレコに「猛スピードで突っ込む様子」
記者リポート:私の後ろに見えているだけで5台の車がめちゃくちゃに壊れています。衝撃の強さを物語っています。
警察によると、白いミニバンが信号待ちをしていた車の列に猛スピードで突っ込む様子が、衝突された車のドライブレコーダーに映っていたという。
この車を運転していた78歳の岡本年明さんが、一時、車内に取り残され、その後、死亡が確認された。
また、4歳から6歳の子供4人を含む17人がけがをした。

■「事故直前に発作を起こして意識を失った」同乗男性が証言
一夜明け、徐々に事故の背景が分かってきた。
事故に巻き込まれた女性が発生直後の現場でこんな話を聞いたと証言。
(Q:衝突してきた車の様子は?)
事故に巻き込まれた女性:すごい衝撃で。(衝突した車の)助手席のおじちゃんが出てきて、『大丈夫か?』みたいな感じで。
(Q:助手席の男性は何か言っていた?)
事故に巻き込まれた女性:『危ない』って叫んで、右の運転手さんを見た時には気を失っていたから、どうしようもなかったと言ってました。意識がなかったって。
さらに同乗者の男性は「岡本さんが、事故直前に発作を起こして意識を失い、ハンドルにもたれかかっていた」と警察にも話しているという。

■「父の事故で大勢の方にご迷惑をかけて申し訳ありません」長男が取材応じる
また、亡くなった岡本さんと同居する長男が取材に応じた。
事故の原因となった男性の長男:父の事故で大勢の人に迷惑をかけて申し訳ありません。その日は友人と釣りにでかけていたと聞いています。持病はありませんでした。
事故直前、死亡した岡本さんに何が起きたのか。警察が当時の状況を詳しく調べている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年11月5日放送)

