富山県内最大のフルマラソン大会、富山マラソン2025が2日に開催された。第10回の節目となる今大会には、過去最多となる1万4856人のランナーが参加。あいにくの天候にも関わらず、沿道からの熱い声援がランナーたちの背中を押した。

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記録更新で栄冠を手にした勝者たち

フルマラソン男子の部では、招待選手のライモイ・ヴィンセント選手が2時間16分34秒の好タイムで優勝した。両手を挙げてフィニッシュラインへと向かい、「優勝が嬉しい、応援本当にありがとうございます」と喜びを語った。

女子の部では、砺波市出身の守内美結さん(Team Hally)が2時間37分9秒で初優勝。「生まれ育てきた富山の大会で優勝できて、本当に光栄で、とても嬉しい」と感激の様子を見せた。

新湊大橋を走る多彩な参加者

コースは射水市の新湊大橋などを通り、富山市の富岩運河環水公園までの42.195kmを走破する設定。

本格的なフルマラソンだけでなく、今年も小学生が参加できるジョギングの部や車いすの部も開催された。

特に新湊大橋周辺のコースで行われたジョギングの部には小学生も多く参加。「坂が急だったけど、諦めずに走れたからよかった」と小学4年生が達成感を語った。

また、第10回を記念した「未来のランナー体験ラン」では、小学1〜3年生の約100人がゴール直前の1キロを走り、マラソンフィニッシュの感動を体験した。

国内外から集まったランナーたち

今年の大会には国内外から多くのランナーが集まった。初参加の東京都からのランナーは「赤いかまぼこ。エイドがたくさんあるから、色々なものを食べたい」と富山の食を楽しみにしていた。

ジャマイカからの参加者は「友達に勧められて自分自身を変えてみよう、新しいことを試してみようと思い参加した」と初挑戦の意気込みを語った。

香港からのユーチューバーCaptain VLさんは「スタートして約31キロの立山連峰が見える。この景色が素晴らしい。(これが)一番」と富山マラソンの魅力を発信。80回以上のマラソン経験を持つ香港からのランナーは「日本の大会は他の国と違う。雰囲気が最高で、応援もすごく熱い」と日本のマラソン大会の特色を称えた。

10年続く大会の魅力

富山マラソンの第1回から参加し続けているランナーも。「年をとって、きつくなっているけど、1年1回の体力測定という感じで走れる限り続けたい」と完走後に語った。

沿道では27の団体が音楽演奏やダンスなど様々なパフォーマンスでランナーを応援。BBTでは11月7日夜7時から富山マラソン2025の総集編を放送する。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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