環境省が来年度から実施する予定の水俣病の健康調査をめぐり、被害者や支援者でつくる団体が、脳磁計などを用いた調査の中止を求める要望書を石原 宏高環境大臣に提出したことを1日、明らかにしました。
水俣病被害者・支援者連絡会は環境省が進めようする脳磁計とMRIを使った健康調査は「被験者の拘束時間が長いうえに潜在患者の掘り起こしができない」などとして調査の中止を要望。
そのうえで患者への聞き取りと感覚障害を筆と針を用いて調べる従来の手法での調査の実施を求めています。
1日の会見で連絡会の山下 善寛代表は「水俣病被害者は有効性のある調査を求めている。石原大臣には69年たっても解決しない水俣病問題を解決してほしい」と訴えました。