福井県警本部の50代の幹部警察官が暴行容疑で書類送検された。業務上の連絡がないことを理由に「カッとなって」同僚の首を締めた疑い。また、部下に対する7件のパワーハラスメントも明らかになった。

業務連絡がないことに「カッとなって」暴行した容疑

暴行容疑で書類送検されたのは福井県警本部に勤務する50代の男性警視。
   
県警によると2025年7月初め、ハラスメントの窓口となる警務部に、この男性警視の暴行やパワハラに関する内部通報があった。
  
県警の調査で、この男性警視は6月下旬、勤務中に同じ部門に勤務する50代の男性職員の首を両手で絞め、体を数回揺さぶるなど暴行していたことが明らかになった。
  
調査結果を受けて、被害を受けた男性職員は8月中旬に被害届を提出。県警は9月5日に暴行容疑で男性警視を書類送検したが、その後の刑事処分については分かっていない。
  
男性警視は「業務上の連絡がなかったことからカッとなって行為に及んだ」と事実を認めている。

暴行の理由
暴行の理由
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別の職員4人へのパワハラ行為も

また、この男性警視の別の職員に対するパワハラ行為7件も明らかになった。6月から8月までに県警の男性職員1人、女性職員3人に対して書類の不備などを指摘し「血祭りにあげてやる」などと発言したという。
   
県警はこの男性警視に10月31日付けで停職1カ月の処分を下した。本人は一連の事案について「申し訳ないと思っている」と述べているという。

パワハラ行為は7件
パワハラ行為は7件

今回の事案を受け増川文武警務部長は「被害にあった職員はもとより、県民の皆様には深くお詫び申し上げます。意識改革を再徹底し再発防止に努めてまいります」とコメントした。

福井テレビ
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