172回目の開催となる歴史と伝統を誇るレース、天皇賞(秋)・GⅠ。
古馬と3歳馬による世代を超えた戦いに注目が集まっている。
今年は出走する14頭のうち、半分の7頭がGⅠ馬という豪華メンバーが揃った。
<天皇賞(秋)に出走するGⅠ馬>
・アーバンシック(牡4) 24年菊花賞
・ジャスティンパレス(牡6) 23年天皇賞(春)
・ソールオリエンス(牡5) 23年皐月賞
・タスティエーラ(牡5) 23年日本ダービー、25年クイーンエリザベス2世C
・ブレイディヴェ―グ(牝5) 23年エリザベス女王杯
・ミュージアムマイル(牡3) 25年皐月賞
・メイショウタバル(牡4) 25年宝塚記念
歴戦の古馬勢
まずは、23年のダービー馬タスティエーラ(牡5)。
日本ダービーを制した後は勝てない時期が続いたが、前走のクイーンエリザベス2世C・G1を制覇。7レースぶりの勝利で復活を遂げた。
2024年の天皇賞(秋)は2着だったが、17年には父サトノクラウンもこのレースでクビ差の2着に敗れている。
父、そして2024年の雪辱を果たせるか。
続いて、GⅠ連勝を狙うメイショウタバル(牡4)。
2024年は重賞2勝(毎日杯・GⅢ、神戸新聞杯・GⅡ)を挙げたものの、クラシックで大敗。
それでも2025年に入って武豊騎手(56)とコンビを組むと、前走の宝塚記念でGⅠ初制覇を果たした。
今回も鞍上を務める武豊騎手は、天皇賞歴代最多15勝(春8勝、秋7勝)を挙げている“盾男”。
2024年のドウデュースでの勝利に続き、連覇を目指す。
――東京の舞台について
武豊騎手:
秋の天皇賞を逃げ切る馬は僕も実際生で見たことがないですし、それだけ厳しいのかなとは思っています。
もちろんメイショウタバルに期待していますし、逃げると決まっているわけではないので。
――連覇について
武豊騎手:
またこうやっていい馬と挑めるのは騎手として本当にありがたいですし、僕はレースでしっかり乗るだけだと思っています。
5年ぶりの制覇狙う牝馬たち
古馬の中でも、今年は強豪牝馬が3頭出走。
連覇を果たしたアーモンドアイ以来5年ぶりの制覇を狙う。
実績で一歩リードしているのは、23年エリザベス女王杯・GⅠを制したブレイディヴェーグ(牝5)。
重賞3勝のクイーンズウォーク(牝4)、新潟記念・GⅢ制覇のシランケド(牝5)も決して侮れない。
また、ブレイディヴェ―グ騎乗の戸崎圭太騎手(45)、クイーンズウォーク騎乗の川田将雅騎手(40)には天皇賞初制覇がかかる。
古馬に挑む3歳馬
ここ2年は3歳馬の出走がなかったが、21年エフフォーリア、22年イクイノックスと、3歳馬が連勝中(出走機会)。
今年は、2頭の3歳馬が最強古馬たちに初めて挑む。
まずは、皐月賞馬ミュージアムマイル(牡3)。
皐月賞では、単勝1.5倍人気クロワデュノールを破り、クラシック制覇を果たした。
日本ダービーは6着に沈むも、秋初戦のセントライト記念・GⅡを制覇。
満を持して大舞台へと挑む。
そしてもう1頭が、同じく春のクラシックを賑わせたマスカレードボール(牡3)。
皐月賞3着、日本ダービー2着と、大舞台でも安定した成績を残している。
鞍上は、秋GⅠで無双しているC.ルメール騎手(46)。3週連続GⅠ制覇を狙う。
若き才能がベテラン勢を凌駕することはできるか。
第172回 天皇賞(秋)・GI
東京競馬場・芝2000m
1枠1番 コスモキュランダ(津村 明秀)
2枠2番 アーバンシック(A.プーシャン)
3枠3番 ジャスティンパレス(団野 大成)
3枠4番 ソールオリエンス(丹内 祐次)
4枠5番 タスティエーラ(D.レーン)
4枠6番 ブレイディヴェーグ(戸崎 圭太)
5枠7番 マスカレードボール(C.ルメール)
5枠8番 ホウオウビスケッツ(岩田 康誠)
6枠9番 ミュージアムマイル(C.デムーロ)
6枠10番 エコロヴァルツ(三浦 皇成)
7枠11番 シランケド(横山 武史)
7枠12番 セイウンハーデス(菅原 明良)
8枠13番 メイショウタバル(武 豊)
8枠14番 クイーンズウォーク(川田 将雅)
天皇賞(秋)は2日(日)午後3時40分に発走する。
みんなのKEIBA 天皇賞(秋)・GⅠ
11月2日(日)午後3時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html
