学歴詐称問題に揺れる伊東市の田久保眞紀 市長は10月31日、二度目の不信任を議決されたことで失職が決まりました。閉会後、田久保市長は就任から5カ月を振り返り時折涙ぐむ場面がありましたが、市民からは辛辣な声が聞かれます。
伊東市の田久保眞紀 市長は大学を除籍されていたにもかかわらず市の広報誌などに「東洋大学法学部卒業」と記載していた学歴詐称が問題となり、市議会では9月1日に全会一致で不信任を議決しましたが、田久保市長は議会を解散しました。
ただ、10月19日に行われた市議会議員選挙で定数20に対して田久保市長を支持しない議員が19人当選し、同月31日に開かれた市議会臨時会では再び田久保市長に対する不信任決議案が提出され、賛成多数で可決しました。
地方自治法では不信任の議決に伴い議会が解散された場合、解散後初めて招集された議会で首長に対する不信任決議案が出され、全議員の3分の2以上が出席した上で過半数が賛成すると職を失うと規定されていて、これにより田久保市長は31日をもって失職します。
こうした中、10月31日に市役所を訪れた女性は「当たり前。神経がすごい。よくあそこまで出来る。かなり心臓が強い」と呆れた表情を見せ、別の女性は「仕方ない。長く時間が掛かったという感じがする」と述べた上で、田久保市長が閉会後に見せた涙について「どんな感情だったのか？変なニュースで全国に知られたのは恥ずかしい」と切り捨てました。
ほかにも「ここまでの対応を見ていて、田久保市長は心から（の謝罪・応対）ではなく“演技”で、次のステップを考えている」「ごまかしが悪かった。田久保氏が市長になって良かったことはない」といった声が聞かれるなど、市民も怒りが収まらない様子です。
