秋田県はクマ被害防止を図ろうと対策にあたる職員を増員し、体制を強化しました。職員は自衛隊派遣に関する関係機関との連絡・調整などを担います。

県内では、2025年度にクマの目撃に関する情報が8700件以上寄せられているほか、クマに襲われて3人が亡くなり、53人がけがをしています。

こうした状況を受け、県はクマの被害対策を強化します。

これまでは自然保護課の職員9人が対応にあたっていましたが、ほかの部局や地域振興局に所属する26人が兼務職員として新たに加わりました。

26人は防衛省に要望している自衛隊派遣に関する関係機関との連絡・調整や、活動状況のとりまとめなどを担当します。

県生活環境部・信田真弓部長:
「県民が散歩や農作業で被害を受けるなど非常に危険な状況にある。県民の命を守る、県民の日常生活の安全安心を確保する。こういったことを主眼として勤務に励んでもらいたい」

ところで、11月1日にクマの狩猟が解禁されます。期間は2026年2月15日までで、県は2023年と2024年に引き続き、猟による捕獲頭数に上限を設けない方針です。

なお、県内のクマの生息頭数は4400頭と推定されていて、2024年度は有害対応と猟で合わせて409頭が捕獲されています。

秋田テレビ
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