秋田市でクマによる人身被害や中心市街地へのクマの出没が相次いでいることを受け、市はクマの捕獲に対する報奨金の支給や「公務員ハンター」の募集などを盛り込んだ緊急対策を実施することを発表しました。

秋田市の中心市街地にある千秋公園や周辺の地域でクマが相次いで目撃されていて、市は園内の立ち入りを制限するとともに、御隅櫓付近に箱わなを1基設置しましたが、最初の目撃から5日目となった30日午前11時時点で捕獲には至っていません。

こうした状況を受け、市は緊急の対策として予備費1169万5000円を充てることを決めました。

有害捕獲にあたる猟友会員の1日当たりの出動報酬を現在の2倍となる8000円に引き上げるほか、狩猟期間となる11月1日から2026年2月15日まではクマ1頭を捕獲するごとにハンターに報奨金1万円を支給します。

また、市が所有する箱わなを8基増やし33基とするほか、24時間監視可能な自動撮影カメラを8台導入します。

さらに、有害捕獲に必要な資格を持つ人を対象に「公務員ハンター」を募集します。

学校生活にも影響が出ています。市内の小中学校に11月末までをめどに児童生徒の登下校の際に保護者による送迎を呼びかけるほか、クマへの不安から登校を控える児童生徒が自宅でタブレット端末などを活用して学習した場合、出席扱いとします。

秋田テレビ
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