JR札幌駅周辺の再開発に新たな動きです。
2028年度開業予定の「パセオ」跡地の新しい商業施設について、テナント募集の説明会が行われました。
通称「サツエキ」は、どう変わるのでしょうか。
「早く新しい施設ができてくれたら」
「工事で遠回りになっているので不便」
「きれいな状態を早く見たい」(いずれも札幌駅周辺で働く人)
北海道新幹線の札幌延伸は2038年度末以降と大きくずれ込みましたが、JR札幌駅周辺では再開発が進んでいます。
10月29日、「サツエキ」の新たな顔となる施設で動きがありました。
「JR札幌駅直結で便利だった商業施設『パセオ』。テナント募集の説明会が行われます」(八木隆太郎フィールドキャスター)
3年前、新幹線工事のため33年の歴史に幕を下ろした「パセオ」。
飲食店やアパレル店など約200店舗が営業していました。
その跡地に開業予定の新しい施設で、出店を希望するテナント向けの説明会が行われました。
約200店舗の枠に出席したのは300社ほど。
人気の高さがうかがえます。
「新商業施設は地域住民はもとより、札幌を訪れる国内外の人に一層愛され親しまれる」(札幌駅総合開発 田名部政弘 営業本部長)
新しい施設は「食」を前面に押し出して、飲食店を中心に食品の物販を強化します。
北海道初出店の店舗も進出を予定しています。
「札幌の中でも一番いいこのエリアで、記念すべき1店舗目を出店したい。注目度が高い物件なので、魅力度は高い」(出店を検討しているテナントの関係者)
出店するテナントは2027年4月ごろに決まり、開業は2028年度の冬を目指しています。
「パセオ」だけではありません。
「閉館から2年がたった『札幌エスタ』。足場が組まれ始め、解体準備が始まりました」(八木フィールドキャスター)
2023年に営業を終了した商業施設「札幌エスタ」。
外壁のアスベストの除去を進めていて、2026年春からようやく解体作業が始まります。
跡地にはバスターミナルを含む11階建ての商業施設が建設され、2030年度完成予定です。
これと連結する43階建てで高さ245メートルの北海道一となる高層ビルは、建設費の高騰で規模の見直しが進められています。
次々と進む「サツエキ」周辺の再開発。
札幌市の玄関口が大きく変わろうとしています。