福岡が誇る名店の味が意外な場所で登場です。
29日正午ごろの福岡市城南区の中村学園女子中学校・高校。
◆記者リポート
「お昼時には生徒が殺到する学食ですが、きょうは入口の前にずらっと奥まで行列ができています」
生徒たちのお目当ては…。
◆生徒
「ぺぺたま!ぺぺたま食べます」
「きょうは『らるきい』のぺぺたまを食べます」
「初めてなのでめっちゃ楽しみ!」
生徒たちが口にする「ぺぺたま。」とは福岡市中央区の人気洋食店「らるきい」のオリジナルメニュー。
ニンニクが効いたペペロンチーノにふわふわの卵が絡み、客の8割が注文するというまさに看板メニューで、この味を求めて全国からファンが訪れます。
この名物パスタが29日、100食限定ながら学食で提供されたのです。
◆生徒
「めっちゃおいしいです。ガーリック効いてます」
「初めてこんなににんにくを食べて、幸せ」
厨房に立ったのは「らるきい」のオーナーでこの学校を卒業した河野通子さん。
卒業生のシェフが学食で腕をふるう「卒業生キッチン」は、料理の提供と共に自身のこれまでの経験を伝えてもらい、生徒が将来を考えるきっかけにしてほしいと初めて企画されました。
河野シェフのこれまでの「道のり」を知った生徒たちは…。
◆1年生
「『何度でも!何でも!チャレンジをして自分の人生に素敵な色をつけていって』という言葉が書かれていて心に響いたので、自分が無理だなと思ったことでも挑戦していきたいというのを、先輩の姿を見て思いました」
◆3年生
「『頑張ったからこそ、学べる経験がある』というところが、自分も何かを頑張ったら、何かを得ることができると分かって、もっと受験勉強に励もうと思った」
◆らるきいオーナー 河野通子さん
「どこかで踏ん張らないといけない時が人生どこかで絶対あると思うんです。踏ん張る力を身に着けてほしいというのと、私の後ろ姿を見て何か少しでも感じ取ってもらえたらなと」
学校では今後も卒業生との交流の場を作り、夢を見つけるきっかけを作りたいとしています。