◆ワールドシリーズ第1戦 トロント・ブルージェイズ11-4ロサンゼルス・ドジャース 24日(日本時間25日午前9時14分試合開始、ロジャースセンター)
メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは24日(日本時間25日)、ブルージェイズと敵地でワールドシリーズ第1戦に臨み、大谷翔平選手(31)は「1番DH」で先発出場。7回にワールドシリーズ初となる本塁打を放った。試合は6回に一挙9点の猛攻を見せたブルージェイズが逆転で先勝した。
2025年のワールドシリーズは、リーグ優勝決定シリーズでブルワーズを4勝0敗で下してナ・リーグ連覇を飾り、2年連続の“世界一”を目指すドジャースと、4勝3敗でマリナーズを破ってア・リーグを制し、連覇を飾った1993年以来32年ぶりのWS出場を果たしたブルージェイズが激突する。
大谷は17日のリーグ優勝決定シリーズ第4戦に投打二刀流で先発し、投げては7回途中10奪三振無失点、打っては3本塁打でシリーズMVPに選出される歴史的活躍。一方、ブルージェイズは主砲ゲレーロJr.がポストシーズン打率4割超え、6本塁打と絶好調だ。
ドジャースの先発は今季5勝4敗、ポストシーズン3勝0敗の左腕スネル投手。一方のブルージェイズは今季1勝0敗、ポストシーズン2勝1敗の新人イェサベージ投手が先発を務めた。
1回表の第1打席、大谷はカウント2-2で5球目の真ん中低めスプリットを空振りして三振。
1回裏、ブルージェイズは2死満塁のチャンスを作ったが得点ならず。
2回表1死1、2塁で7番キケ・ヘルナンデスがセンター前にタイムリーを打ち、ドジャースが1点を先制。2死満塁で迎えた大谷の第2打席、カウント2-1で4球目の真ん中低めスライダーを引っかけてファーストゴロに倒れた。
3回表、2番ベッツ、3番フリーマンと連続四球で無死1、2塁から4番スミスのライト前へのタイムリーでドジャースが2点目。
4回裏無死1塁で6番バーショがセンターへツーランホームランを放ち、ブルージェイズが2-2の同点に追いつく。
5回表の先頭で大谷の第3打席はブルージェイズ2番手フルハーチとの対戦となったが、カウント2-2から真ん中低めスウィーパーに手が出ず見逃し三振。
6回裏無死満塁となってドジャースはスネルから2番手のシーハンに継投。7番クレメントのセンターへのタイムリーでトロント・ブルージェイズが3-2と勝ち越し。なおも無死満塁で8番代打ルークスが押し出しの四球を選び4点目。さらに無死満塁で9番ヒメネスがライトへタイムリーを放ち5-2。1死満塁となってドジャースは3番手バンダに継投したが、2番代打バーガーがセンターへ満塁ホームランを打って4点を追加。2死1塁で5番カークにも左中間スタンドへのツーランホームランが飛び出し、ブルージェイズが11-2と大きくリードを広げた。
7回表1死1塁で大谷の第4打席は、ブルージェイズ4番手フィッシャーとの対戦。カウント1-2から5球目、真ん中やや低め136キロのカーブを捉えてライトスタンドへ運び、ワールドシリーズでは初、ポストシーズン2試合連続となる6号ツーランホームラン。打球速度167キロ、飛距離109メートル、角度41度の当たりで、ドジャースが4-11とした。
9回表2死走者なしで大谷の第5打席は6番手左腕ラウアーとの対戦となり、カウント3-1から四球を選んで出塁。続く2番ベッツの打席で1塁への牽制球に大谷が際どいタイミングで戻り、セーフの判定にブルージェイズがチャレンジを要求したが、結果はセーフ。大谷は塁上で笑みを見せた。
最後はベッツが三振に倒れて試合終了。ブルージェイズが11-4で初戦を制した。大谷は4打数1安打1四球、本塁打1、打点2、得点1、三振2の成績だった。
25日(日本時間26日)の第2戦で、ドジャースは山本由伸投手(27)が先発登板の予定。