福岡・飯塚市で10月23日(木)に開幕したIFSCクライミンググランドファイナルズ2025は世界の強豪6カ国が集結し、クライミング界初の男女混合による国別対抗戦が見どころの一つ。
◇リード決勝(野中生萌・吉田智音・谷井菜月・安楽宙斗)
大会2日目はリード決勝。
高さ13メートルを超える壁を6分間にどれだけ登れたかを競うリードの決勝は、4カ国(開催国の日本、イスラエル、アメリカ、韓国)で争われた。
予選2位、3番目に登場した日本は、東京五輪銀メダリストの野中生萌がトップバッター。
プレッシャーの中、32.5ポイント。
2人目は9月に行われた世界選手権リード銀メダルの吉田智音。
43.5ポイントと巻き返す。
前半のルートAはウォールを登り切る“完登”が出ないという決勝にふさわしい戦いに。
各国2人を終えた時点でトップの韓国に5.5ポイント差で日本は2位。
後半ルートB、日本チーム3人目は谷井菜月。
予選では悔しい思いをしたが、37.5ポイントで善戦。
ルートBで日本チームのトリをつとめたの安楽宙斗。
危なげなく余裕を見せ完登!48ポイントを獲得。
この時点で韓国とは32ポイント差だったが、最後に37.5ポイントを奪われ逆転。
惜しくも日本チームはリードを銀で終えたが、表彰式前には安楽が「切り替えていこう、切り替えていこう!」とチームメイトを鼓舞し、ボルダーに出場する選手たちもベストパフォーマンスを出そうと意気込んでいた。
10月25日(土)に行われるボルダー決勝では優勝を狙う。
◆結果◆
金・韓国:167pt
銀・日本:161.5pt
銅・イスラエル:135.5pt
<10月24日 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾート・ザ・リトリート(福岡・飯塚市)>