使用済みの紙おむつをリサイクル。
子どもたちも驚くその実力とは。

園児たちの前におむつを持って登場した“紙おむつ先生”。
実は日用品大手、ユニ・チャームの社員です。

24日に紙おむつ先生が神奈川・横浜市の保育園で行ったのは、紙おむつのリサイクルについて学ぶ出張授業。

紙おむつ先生 ユニ・チャーム 那須紀行さん:
(材料の)木を細かくするとこういうものができます。これを“パルプ”と呼びます。

使用済みの紙おむつが新しい製品に生まれ変わる過程を学んだり、実験などを行ったりしながら、資源の大切さやリサイクルについて学びました。

吸水力の実験では、“紙おむつ先生”の那須紀行さんが「コップに入った青い水を、白い粉のコップの方に全部入れてください」と話し、園児が実際に青い水をコップへ入れると、白い粉が青い水を吸収していき、園児は「変わってる!どんどん減っていってるよ!」と驚いた様子でした。

そして、園児たちに配られたのは紙粘土。
これは使用済みの紙おむつから取り出し、オゾン処理された綿状のパルプから作られました。

紙おむつ先生 ユニ・チャーム 那須紀行さん:
“これはもう一回使えるな”というものがあったら、捨てずにもう一回使ってあげてください。

園児からは「楽しかった」「(リサイクル粘土が)丸まったりするのが早くできたから楽しかった」「また捨てても作れる、もう一回リサイクルして作れるんだと思ってビックリした」といった声が聞かれました。

環境省によると、2022年度の使用済み紙おむつの処分量は最大230万トン。
2030年度には最大261万トンに増える見通しで、高齢化による大人用紙おむつの利用増加が要因だとしています。

リサイクル推進が課題となる中、この保育園では2024年6月からおむつのサブスクを導入。
使用済み紙おむつから水平リサイクルされたものを使っています。

ユニ・チャーム ジャパンプロケア営業本部・那須紀行さん:
消耗品・消費財というものは“使い捨てが当たり前”という文化で今きているが、実際に使う人にもリサイクルしている内容を理解してもらうということがすごく大事。

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