高市首相は24日午後、就任後初めての所信表明演説を行いました。
高市首相:
今の暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済をつくる。そして、日本列島を強く豊かにしていく。世界が直面する課題に向き合い、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。絶対にあきらめない決意をもって、国家国民のため、果敢に働いていく。
高市首相は、内閣の最優先課題として「物価高への対応」を挙げ、ガソリン税の暫定税率について、「各党間での議論を踏まえ、今の国会での廃止法案の成立を期する」と述べました。
一方で、自民党が参議院選挙で公約に掲げた現金給付については、「国民の理解が得られなかったことから、実施しない」と明らかにしました。
また、外国人政策について、「政府の司令塔機能を強化」し「土地取得等のルールの在り方についても検討を進める」と表明しました。
さらに、安全保障分野では、「2026年中に安保関連の3文書の改定を目指す」ことや、防衛費を2027年度にGDP比で2%に増額する目標について、「2025年度中に前倒して措置を講じる」と明言しました。
ここからは、スタジオからSPキャスターの柳澤秀夫さんとお伝えします。
宮司愛海キャスター:
高市首相の所信表明演説ですが、結びには聖徳太子の言葉を使って独断で決めずにしっかり話し合おうと、いわば野党を意識した内容となりましたけど。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
対話を意識している感じがありましたけど、やっぱり今でも国民は物価高にあえいでいますからね。この原因を作ったのは半ば政治空白があったこともあるわけで、この国民の声にどう答えるかというところに力点を置いた所信表明演説だった気がしますね。
宮司愛海キャスター:
最優先と述べていたのが印象的でしたが、このように物価高対策、それから力強い経済成長、食料安全保障など強い経済を作るための政策を強調したというところですが、柳澤さん、高市さんのカラーはどうご覧になりますか?
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
強さを強調する、強いリーダーシップ、歯切れの良さ、これを前面に打ち出すことによって自分のカラーを打ち出したいのかなという気がしますね。
宮司愛海キャスター:
しっかりと聖徳太子の言葉にもあるように耳をいろんな声に傾けて。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
対話を重視して進めてほしいですね。