秋田県戦没者追悼式が24日に秋田市で行われ、遺族などが戦争で犠牲となった人たちの霊を慰めるとともに平和への誓いを新たにしていました。

式典は、高齢化が進む遺族の体調を考慮して8月の「終戦の日」ではなく、毎年暑さが和らいだ時期に行われていて、今回は戦没者の遺族など約600人が参列しました。

式では、遺族を代表し、終戦の11日後に中国で父を亡くした仙北市の武藤啓司さん(81)が「今は国民の9割以上が戦後生まれ。先の大戦のことを知らない人が増えている。戦争が続いている国では毎日のように戦没者が出て、遺児が生まれている。今こそ戦争の悲惨さや平和の尊さ、戦禍を後世に伝える平和の語り部事業を推進するときだ」と追悼の言葉を述べました。

日中戦争が始まって以降、県出身者は軍人・軍属だけで約3万4000人が犠牲となりました。

太平洋戦争の終結から2025年で80年。参列した人たちは、記憶の継承と平和への誓いを新たにしていました。

秋田テレビ
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