ノルディック複合の渡部暁斗選手が今シーズン限りでの現役引退を表明。2026年2月のオリンピックで「奇跡を起こす」と語りました。
10月23日午後、記者会見を開いたノルディック複合の渡部暁斗選手。シーズン本番を前に大事な表明をしました。
渡部暁斗選手:
「今シーズン限りでの現役引退を皆さまにお伝えしたく。競技人生の始まりから終わりまで、堪能できたなと素直に思うことで、すっきりと晴れやかな気持ちで引退を決意することができた」
若手の頃から国内トップで活躍してきた渡部選手。オリンピックには過去5大会出場し、銀メダルと銅メダル2つずつを獲得。ワールドカップでも2017~18年のシーズンには個人総合王者に輝きました。
6回目のオリンピックへ。10月23日はジャンプの練習を公開しました。
渡部選手:
「いいジャンプ」
昨シーズンは体調不良もあり苦戦が続きましたが、今のところ仕上がりは上々だということです。
渡部暁斗選手:
「引退を春に心に決めてからは、一日一日を大切に高い意欲と集中力をもっていいトレーニングができている。春よりはジャンプもクロスカントリーもいい状態」
今後、ヨーロッパ遠征に出発し、ワールドカップを転戦しながらオリンピックに備える渡部選手。会見では、自身を花に例えて決意を語りました。
渡部暁斗選手:
「奇跡を起こすことができれば、自分が追い求めてきた金メダルもついてくると思う。無謀のように思えることだからこそ、挑戦する価値がある。2月のイタリアで季節外れの満開の桜を咲かせて終わりたい」